ひたすら実用的か趣味に走るか。スタイルは数あれど特化してみたらいかが?

感想サイトが流行らない理由

今月から書評を始めた。一日一冊ペースでラノベを紹介したが、記事を書く手間も意外と大きく、結構時間が掛かる。だがアフィ的には、紹介した書籍は全然売れてない。

各所で既に指摘されてるようですが……。
もし、アフィで稼ぎたいなら悪いことは言いません。ラノベ以外のものを売りましょう。
もっと単価の高いもので勝負するべき。
また、どんな素晴らしい感想を書いたところで、以下の条件を満たしていないとアフィに繋げるのは難しいでしょう。

■未読者への配慮■
既読者にどれだけ作品の素晴らしさを訴えたところで、アフィ的には意味がありません。やるならば未読者を買う気にさせるような内容にしないと。
つまり未読者が読みたくなるような感想を書くことが必要になります。
もしくはその本の感想で完結させず、別の作品に(きちんと)言及することで購買確率を引き上げるか。
■旬■
発売直後の作品を真っ先に紹介するのは基本。要はまだ買っていない段階で訴えかけます。
もしくは最近人気が上がっては来ているけれど、まだ知名度はいまひとつ、みたいな作品を紹介するとか。アンテナが高くないと難しいですが……。

感想サイトを流行らせたいと思ったときに、文章力より営業力というか、実は記事の良さ・面白さはあんまり関係なくて、読者の需要の大きさが重要なのかもしれない。1万部と100万部の作品では、既知の読者の分母数が違い過ぎる。それと、潜在的な読者が多いだけではなくて、ニュースサイトなどで実際の読者を連れて来てくれるか、というのは更に重要になる。

■地道さが基本■
ニュースサイトのアクセスはしょせんバブリーな一過性のものに過ぎないと自分は思ってます。
本気で感想を読んでもらいたいなら、地道に良質な感想を積み上げて巡回客を増やした方がいいです。
例えばうちの本家サイトライトノベル系サイトとしてまともに稼働しだしたのは2001年あたりで、それなりに広く認知されるようになったのは2004年のこのライトノベルがすごい!以降だと思いますが、サイトを立ち上げたのは1998年です。
……つまりはそういうことです。1ヶ月で結果を求められてもなあ……と苦笑い。
ブログはアクセス数をあっという間に増やすのが楽な仕組みなので、結果を早急に求めたくなるんですかね?

■需要は掘り起こせます■
本気で何かを推したいなら、一度や二度の記事でどうにかなるなどとは思ってはいけません。
手前味噌な話になりますが、昔マリみてに超ハマった時に、認知度を少しでも上げようと思ってマリア様がみてる強化月間コラムと銘打って、通常の更新内容に加えて、延々一ヶ月間マリみて絡みのコンテンツを展開したことがあります。(懐かしすぎて目から汗が出てきた……)
実際、これがきっかけでマリみてを読んだという人が何人もいました。
このケースの場合、マリみて少女小説なので作品に触れる機会がなかった人を無理矢理(笑)引きずり込んだわけです。
潜在的な需要はあるでしょうが、直接的なきっかけを記事とするのは十分可能です。
まあ文章力が必要か?と言われたら「別にいらないんじゃない?」と答えておきます。手間暇はかけないといけませんが。                                                                                                                                
■武器はあるか?■
あとですね、ちゃんと差別化できているか?という問題があります。
一通り先ほどの萌え理論Magazineで感想を見せていただいたんですが、きれいにまとまってはいます。しかし「このサイトならでは!」というものは感じませんでした。
特徴がないと、他の多数のサイトに埋もれてしまいます。(なお、ガガガ文庫にこだわって感想を書かれているというその姿勢そのものは悪くないと思いますが、需要がどの程度あるか
例えば、いつも感想中などはしっかりと「ここでしか読めない感想」を作り上げてます。
そういうものがないと、なかなか巡回者は増えません。
他のサイトには真似できない、武器を何か一つ作って、特徴づけるといいのでは。

あくまで内容勝負という場合は、それこそ地味な更新をひたすら続けるしかないですね。
少なくとも半年、できれば1年は地道にひたすら良質な感想を積み上げるしかありません。


■まー結局は■
感想サイトでアクセス数はそもそも期待しない方がいいんじゃないですかねえ。
アクセスとかアフィ目的で運営するなら、もっと別の形式を選択した方がいいです。