拝啓、ガガガ文庫様。私は直球な物語を待っています。

ガガガ文庫が創刊されて数ヶ月。既刊全てはさすがに無理ですが、新人作品を中心にそれなりの数は読了してきました。
で、その印象を一言で言いますと……

ガガガ文庫には、普通に物語を進めてはいけないという鉄の掟でもあるのか!?』

いやー……。ベテラン作家さんについては別として、新人さんの作品に顕著なのですが、序盤は普通の学園ものっぽい出だしだったりするのに、終わってみると「すいません序盤のノリはどこに行きました?」と首をかしげたくなるぐらい、途中で方向性が激変します。
物語そのものに対する評価は人によって違うので、ここでは触れませんが、狙い澄ましたかのようにカオスな展開になってしまうことは共通しています。

や、変化球もたまにはいいですよ? でも基本はやはり直球。
たとえば「勇者が悪い魔法使いを倒して世界を救う」みたいな使い古された展開がありますが、それでもやっぱり一番多くの人に読まれるのはこういう基本に忠実な物語です。
ベタ、王道、ドンと来いですよ!
私のような数を読みすぎているライトノベル読みは、どうしても風変わりな作品を偏愛する傾向がありますが、それも王道作品あってこそ。

変化球ばかり投げているとそのうちヒジ壊します。
私は、いつの日かガガガ文庫で直球な物語が読める日を楽しみにしています。