本家のメールフォーム投稿に対する回答。



本家のメールフォームよりちょっとフォローが必要だと思う投稿があったので、まずは全文掲載させていただきます。

偏見なく良い作品を紹介するサイト様だと思っていました。

ですが今日の更新で非常にがっかりいたしました。

電撃文庫で増えている戯れ言系はもう結構、もっときちんとした物語が読みたい」

という文章は、電撃文庫ファンであり戯れ言のファンでもある自分にとっては正直ショックに近い物があります。

カーリーは確かに良い作品なのでしょう。ですが何かを褒める時に別の何かをけなすような発言は、逆にその褒めたい作品の価値をも、おとしめることになりませんか。

戯れ言や電撃文庫の作品が、「きちんとした物語ではない」とおっしゃりたいのだとしか私には受け止められませんでした。残念です。


まずはじめにお断り。昨日の記事の中で私は一言も電撃文庫がどうこうなどとは書いていません。

戯れ言系はもう結構、もっときちんとした物語を読みたい、そういう方にはぜひとも。

と表現しています。


ただ、戯れ言系の扱い方については私の表現が明らかにまずかったと思いますが、それを補足する前にこのサイトを閲覧する際の大前提を再確認のため取り上げておきます。

うちのサイトのやり方として、好きでもない作品は絶対に紹介しません。普通の感想サイトとは違うので、責任を持ってすすめられないものは読んでもスルーしています。過去ざっとさかのぼって見ていただきたいのですが、(あなたがそうだと思う)戯れ言系あるいは電撃文庫作品がどの程度紹介されていたかをご確認ください。それが答えです。貶められる程度の作品でしたら、自分のプライドにかけて最初から紹介しません。



さて、確かに昨日の表現はいささかまずかったようなので、補足します。例外はいっぱいありますが、そこはご容赦を。

まず戯れ言系=作品内で伏線になるなどの意味を持たない軽口の応酬を特徴とする作品、と仮に定義します。

注:戯れ言系という用語に問題があったようなので、後日補足しました。

私個人の単純化した認識では戯れ言系の作品=カオス(混沌)です。なんでもありですが、それだけにすっきりした結末や明確なテーマが見えなかったりするものが多い。明確な「物語」=話の筋道、あるいはテーマ性が薄い。対して昔からの名作文学の系統は、はっきりとした物語性が存在します。

私は雑食なのでどちらも同じくらい好きですが、ふつう両者をどちらも好きだと感じる人は少なく、どちらか一方に好みは分かれます。

で、ここ3年ほどのライトノベルは明らかに戯れ言系作品の出版が大幅に増えています。というか主流は戯れ言系、と言った方が正しいかもしれません。ですが古典文学などに代表されるきっちりとした起承転結のある作品を読みたい人にとっては、戯れ言系はどうにも落ち着かない感覚があると思います。

ゆえに貴重な「高い物語性を持った作品」として、カーリーをおすすめさせていただきましたが、戯れ言系をあそこで持ち出したのはまるで戯れ言系を下に見ているように読めても仕方がないと思います。表現が拙いせいで誤解を与えてしまい申し訳ありませんでした。

ああ、日本語って難しい……