布教・紹介こそが第一目的の場合もある。

http://www016.upp.so-net.ne.jp/satake/diary.html
電撃で「飾られた記号」を出されている作家さんの日記です。
まずは12/18と12/21の日記を読んでください。ネタバレに関する話などです。
作家を職業とする方の日記としては、隙が多くちとまずい書き方な気はしますが、別にあげつらう目的で取り上げたわけではありません。

次に、絶賛付きのネタバレ書評が妨害になる理由についてですが、たとえば、ある感動的な作品に触れたとして、二度目にそれに触れるとき、最初ほどの感動を得るのは、なかなか難しいものではないかと思うのです。もちろん例外はありますし、二度目だからこそ、より深い感慨に浸れることもあるでしょうが、予備知識なしで作品に触れるほうが、絶対に面白いはずです。そのレベルを落としかねないから、絶賛しても妨害になる、というわけです。僕だけかもしれませんが、読む前に「これは絶対面白いよ」と言われると、最初から最後まで醒めた目で読んでしまうことになり、絶対面白くないのです。

私自身は、購入する本のあらすじどころか帯すらネタバレを嫌って見ない人間で、自サイトでの紹介もネタバレ回避のためめちゃくちゃいい加減な紹介の仕方をしていることが多いことはまず断っておきます。

細かい経過はすっ飛ばして結論を。
1.布教・紹介が第一目的の感想もある。
2.紹介することで、はじめてその本の存在を認識される場合がある。

1については、本の感想と一口に言ってもそれを公開する目的は様々であるということですね。
2は、私が自サイトで長い間本の紹介(いや、正確には名言サイトかな……細かいことはどうでもいいか)を続けてきた実感として得ていることです。まず一般層はそもそも店頭での直感で本を買うと思われるので、ネタバレもクソも関係なし。そしてネットを活用して本の購入指針のひとつとしている人に関してですが、「店頭で最初スルーしていたけれど、こういう内容の本だと知って購入しました」と報告を受けることが結構多いのです。もしくはマイナーな本なのでその本の存在を知らず、紹介することではじめて存在を知った場合とか。

以上、本の布教病(笑)に冒されている人間としてはちょっと気になったので意見を述べてみました。